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プロが解説!暮らしやすい家を作る“動線設計”の基礎

2026/02/08(日) コラム

— 毎日のストレスが減る家づくりとは? —**

家づくりを始めたばかりの多くの方が、**「収納量」や「間取りの広さ」**に目を向けがちです。
しかし、本当に暮らしやすい家をつくるために重要なのは、実は “動線設計” です。

動線とは、「家の中で人がどのように動くか」を示す道のこと。
動線が整っている家は、毎日の家事がラクになり、ストレスが大幅に減ります。
逆に、どれだけおしゃれで広い家でも、動線が悪いと「暮らしにくい家」になってしまいます。

ここでは、プロの視点から 後悔しない動線設計の基礎 をわかりやすく解説します。


1|動線設計で最も大切なのは『生活の順番』を考えること

動線が良い家とは、「生活の流れが自然とスムーズになる家」です。
まずは、あなたや家族が朝起きてから寝るまでの行動を“順番”で考えましょう。

例)朝の流れ

  1. 起きる

  2. 洗面所で顔を洗う

  3. キッチンで朝食づくり

  4. ダイニングで食事

  5. 洗濯

  6. 玄関から外出

この一つひとつを、最短距離で行き来できるか? を考えることが、動線設計の最重要ポイントです。


2|暮らしやすさを大きく左右する「3つの動線」

動線設計では、次の3つを中心に考えると失敗しません。


① 家事動線 — 料理・洗濯・掃除がラクになる動線

家事動線をよくすると、1日の家事時間が大きく短縮できます。

特に大切なのはこの3つ:

  • キッチン → 洗面脱衣室 → 物干しスペース が近い

  • 洗濯後の 「干す → 取り込む → しまう」 の流れが短い

  • 回遊動線(行き止まりのない動線)があると家事効率が上がる

最近人気の「ランドリールーム」は、家事動線をよくする代表例です。


② 生活動線 — 家族が快適に暮らすための動線

生活動線は、家事以外の「毎日の暮らし」の道です。

・玄関からリビングまで
・トイレまでの距離
・お風呂→洗面→寝室の流れ
・帰宅→手洗い→リビングの順番が自然か

特に現代は “玄関近くの手洗い” が人気。
ウイルス対策だけでなく、「帰ったらまず手を洗う」という自然な動線になるからです。


③ 来客動線 — プライベートを守りつつ快適に案内できる動線

来客動線を整えると、家族の生活を邪魔しない間取りになります。

例えば:

  • 玄関からリビングまでが遠回りにならない

  • 来客が通るルートに生活感のあるスペースが見えない

  • トイレの位置がリビングから丸見えにならない

“見せたい位置”と“見せたくない位置”を分けることが重要です。


3|動線が悪い家のよくある失敗例

家づくりでは、以下のような失敗が多く見られます。

● キッチンと洗濯スペースが離れすぎている

料理しながら洗濯ができず、家事の往復で疲れる原因に。

● 玄関が狭く、朝の混雑が起きる

子どもがいる家庭で特に多い失敗。
シューズクロークの位置や広さも重要です。

● トイレがリビングに近すぎる

来客・家族共に気を使う配置。
動線とプライバシーの両方を考える必要があります。

● 回遊動線がないため人がすれ違えない

動線が一方通行だと、忙しい時間に“渋滞”が発生することも。


4|暮らしやすい動線をつくるためのチェックポイント

実際の間取り図を見るときは、次の点をチェックしましょう。

✔ 家族の人数・ライフスタイルに合っているか

子どもが小さい時期と大きくなってからでは、必要な動線が変わります。

✔ 収納は“動線の途中にある”か

収納は量より位置が大切。
帰宅→片付け→部屋に入る、が自然な流れになるかが重要。

✔「歩く距離」が短くなる配置になっているか

・キッチンから冷蔵庫
・洗濯機から物干し
・お風呂から脱衣所
など、よく使う動作の“距離”を意識すると良い間取りになります。

✔ 将来の変化にも対応できるか

動線は、子どもの成長や家族構成の変化にも影響されます。
後から変更しにくいからこそ、最初から柔軟性が必要です。


5|動線が整った家は、毎日の暮らしが劇的にラクになる

動線設計は、「住んでから良さがわかる」最も大切なポイントです。
うまく計画されている家は、

  • 朝の準備がスムーズ

  • 家事が同時進行しやすく時短になる

  • 子育て中でも動きやすい

  • 来客時も慌てない

  • 家族みんなが自然と片付けられる

という、“暮らしの質が上がる家”になります。


まとめ|動線の良い家づくりはプロに相談するのが一番早い

動線は、家族の生活スタイルによって大きく異なります。
だからこそ、プロが直接ヒアリングし、生活習慣を把握したうえで設計することが大切です。

理想の家は、デザインや広さだけでは決まりません。
“動線の良さ”こそ、毎日を快適にする最大の要素です。

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