平山奨悟 ヒラショー 自己紹介へ

旗竿地は買ってもいい? 安くて広い土地の見極め方と後悔しない判断基準

2025/08/07(木) コラム

こんにちは!河合工務店

家づくりコンシェルジュの平山です。

 

「他の土地より安くて広い。…でも“旗竿地”って大丈夫?」
そんな疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。

旗竿地(はたざおち)とは、竿のように細長い通路の奥に敷地が広がる形状の土地のこと。
価格が安い分、手を出しやすい反面、「暗そう」「車が停めにくそう」など、不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、旗竿地のメリット・デメリットを正しく理解し、“買ってもいい旗竿地”と“避けたほうがいい旗竿地”の見極め方をプロの目線で解説します。


1. 旗竿地とは?わかりやすく図解で解説

旗竿地とは、下のような形の土地です:

道路に接する間口が狭く、通路の奥に家を建てる敷地がある形状から、「旗+竿」=旗竿地と呼ばれています。


2. 旗竿地のメリット

 土地価格が安め

整形地(四角くて道路に面した一般的な土地)と比べて、同じ面積でも2〜3割安いことが多いです。

 プライバシーが守りやすい

道路から奥まっている分、通行人や車の視線が気にならない落ち着いた住環境が魅力です。

 防犯面でも意外と有利

道路からの視線が届きにくい分、門扉を設置して敷地を閉じることで防犯性が高まることも。


3. 気をつけたい旗竿地のデメリット

日当たりが悪くなる可能性

周囲が建物に囲まれていると、南側が隣家の壁になって日差しが入りにくい場合もあります。

車の出し入れが難しい

通路幅が2.5m未満だと、車の転回や駐車が不便に。大型車がある家庭は特に注意です。

 


4. 買ってもいい旗竿地の条件

旗竿地のすべてがダメなわけではありません。以下の条件を満たすなら、十分に“買い”の土地です。

チェック項目 理由
通路幅が4m以上 車の出入りがしやすいか確認
接道長が2.5m以上 建築基準法上の道路に2m以上接していることが最低条件
南側に十分な空きがある 日当たり確保のポイント
上下水道・ガスなどインフラが通っている 敷地奥まで引き込み済みかどうかで、工事費が大きく変わります。特に通路部分の整備状況も要確認です。
周囲の家の高さが抑えられている 圧迫感や日陰リスクの低減

5. 設計の工夫で旗竿地を活かす家づくりも可能!

旗竿地でも、設計次第で快適な住まいは実現可能です。たとえば:

  • 中庭や吹き抜けで採光確保

  • L字型・コの字型の間取りで囲まれた土地でも風通しを良くする

  • 玄関アプローチを通路に沿って演出することで、奥まった土地に趣を加える

プロの建築士に相談すれば、旗竿地ならではの“落ち着き”や“静けさ”を活かした家づくりができます。


まとめ|旗竿地は「正しく見極めれば」賢い選択肢になる

旗竿地は価格の安さだけでなく、プライバシー性や設計自由度の高さといった魅力も兼ね備えた土地です。

ただし、日当たり・通路幅・法規制など、プロの視点でのチェックが欠かせません。

 


土地選びでお悩みの方へ

「旗竿地だけど気になる土地がある」
「建築に向いているか専門家の意見がほしい」
そんなときは、ぜひ河合工務店にご相談ください。

私たちは土地の形状に合わせた家づくりも得意です。
土地のご紹介から建築プランのご提案まで、トータルでサポートいたします。